15時を少し回ったころ
見上げた空。
東の上弦の月と目が合った。
こんなに快晴なのに
何故だか今日は
思考停止状態の自分。
はかどりたいことが
全くはかどらない日だったから
絶妙なタイミングだ。
(頭じゃない、身体を動かそ)
上弦の月に誘われて
春を探しに外へ出た。
色づいてきた桜に会えたし、
木蓮にも。
風に揺れる白樺の若葉。
その根元は春の絨毯が。
カラスと挨拶したりして
だんだんと自分が
穏やかになるのがわかる。
本当におかげ様だな。
頑張る素振りすら見せず、
何事もなかったように
「その時がきたので」
くらいな春化粧っぷり。
自然は自然だ。
無駄に頭を使った振りして、
ここぞでバタバタと焦ってみたり
あるいは、恥ずかしいくらいに
したり顔の自分とは大違いな、
静かで、でも大きな変化をしていた自然。
春を歩き
自然の"自然さ"が身に沁みた。
クールな方たちに
囲まれていた自分。
すんなりリセット。
ありがた過ぎやしないか。