優しさだな。
お水取りは。
修二会の13日目の秘儀。
テレビを観て思ったのは、
何の見返りも期待せずに愛燦々な、
"これ"が思い浮かんだんだ。
神を勧請し
仏を信じて
五体投地で懺悔して
生きとし生けるものの為に、ただ祈る。
無形のものを
一度たりとも絶やさずに
1270年正しく繋いでいくには、
単に"信じる"とかいう次元じゃ
語れない気がした。
今日の陽光で根本から順に
松ぼっくりが開いて、種子が飛んでいく。
祈りが、広大無辺に広がるみたいに見えた。
春がきたんだな。