結局は。

道路には
桜の花びら。

車が通るたびに
舞い上がる。

満開の木々を
なんともいい顔で
見上げる人がいることを
桜の木は知らないで。

満開の木の下で
上気した顔たちが
笑ったり歌ったり。
そんな宴会場を作っていることを
知らないで。

やるだけやって
果てるのだ。

いいなぁ。
人を喜ばそうって
スケベなことを考えず
自己満足の完遂。

今朝、道を白く染めた
桜の花びらを見て
自分の心が
少しだけど
白くなった。

生きてるって
自己満足。
人がどう思ってるか。
自分の査定はどれだけか。
どうだっていい。

あたしの
自己満足で
あたしは生きよう。

それでいいんだ、と。

見納めの桜から
教わった。