謙虚でしかも優しい言葉だらけの曲に
重厚で刺さるメッセージを持たせるなんて
カッコいい人だなぁ、
桑田佳祐という人は。
『Relay〜杜の詩』を聴いてそう思った。
坂本龍一さんの遺志を引き継ぎ、
"リレー"というタイトルに代えた歌。
神宮の森の再開発という政治的問題を
"馬鹿でごめんよ"、"答えておくれよ"と
争いでなく対話でコミュニケーションをして
自然を守り次の世代と地球を思い遣る
崇高なメッセージがわかりやすく伝わってきて、
痺れた。
なんで？
オアシスをどうして無くすの？
何故空を塞いじゃうの？
馬鹿なので教えてください…って
素直に言えばいいんだよね。
「なんで切っちゃったんだよ！」と
いつのまにか伐採された近所の川っぺりの
金木犀並木を思い出した。
この時期になると金木犀の香りが町中に
広がって素敵だったのになぁ…って。
悔しくて寂しい思いをしたはずなのに
無かったことやわかった振り。
面倒くさいことには見て見ない振り。
いつからこんな人間になっちゃったかなぁ。
あたしもやるべきことをちゃんとやろ。
そんなことを考えていた時だ。
今、金木犀の香りがしたよね。
ね、ほら。
#桑田佳祐
#Relay杜の詩
