朝ふと、フクロウの鳴き声がした。
フクロウなんているのか?市内に。
でも、確かにカラスじゃなかった。
なんだろ夢か、とスマホを見ると
4時。真っ暗で極寒な、札幌早朝。
そうだ、ふたご座流星群を見るんだった。
急遽ダウンを着てベランダへ飛び出した。
雲はあるけど、星は見える。
しかもじわじわ増えてくる。
目が慣れたな、と空を凝視。
だけどもなかなか流れずで。
見方を変えて仏像のように
半眼(薄目)にして、しばし。
すると、東寄りの天頂から
南西方向に向かってひとつ。
すーっと流れるのが見えた。
半眼だと、不思議と天空の
小さな動きすら感じられた。
じっくり見ようとすると
何故か見えてこないのに、
力を抜いて、俯瞰すると
全体的に把握できるって
…活かせってことかもな。
仏像の半眼の理由がちょっとだけ
わかった気がしたんだ。