衝動。

 

出勤すると、

フロアがなんだか

よどんでいる気がした。

 

ここの人間関係も

原因のひとつだろう。

 

"チーム内のコミュ二ケーションが…"

 

という愚痴メールを

隣のチームの後輩から頂いたりするが、

もうなんか、最近そんなのは

どうでもよくなってきた。

 

そんないざこざに首を突っ込んで

泥沼にはまって

もがいている暇はない。

 

手っ取り早くよどみ解消するには、

とりあえずあたし自身が

単独で動いて出来る何かから

始めよう、と

周りを見渡すと思いついた。

 

整理整頓である。

 

フロア全体が汚過ぎる。

あまりにも煩雑なこの感じが

よどみの原因であることは明らかで。

 

幸い午前は割と時間があったので、

集中して徹底的に断捨離してみた。

 

いらないダンボール。

ためこんだ雑多なものをバンバン捨て

みんなにも、要る要らないを確認しながら

完成!って時だ。

 

一本の電話が鳴る。

なんと、

クライアントからのクレーム。

担当者がワナワナしていると

ソイツの横から声が上がる。

 

「俺も手伝ってやるから、安心しろ」

 

なんか、空気がクリアで且つ

温かい。

 

あたしの整理整頓のおかげ…などと

自慢するつもりで書いているのではない。

 

空気を変えたい、って

何となく出来ることから始めた

断捨離なだけ。

 

だが、その行為を何のためにやるか、で

得られる結果が違う気がした。

 

整理整頓の最中に、何度か仲間たちに

聞かれたことがある。

 

何故そんなこと(整理整頓)をひとりで

やっているのだ?と。

 

説明が面倒なので、

「虫のしらせで」

なんて答えていた。

 

が、あながち間違えでは

なかったような気がした。

 

"虫のしらせ"

 

自身が動くのに、かなり使える

アンテナかもしれない。

 

新たな発見だった。