また呼ばれたよ。

本屋で。

奈良美智『NARA NOTE』筑摩書房

ふとページを開くと

"悔いなく生きたいんじゃなくて
いつも悔いを感じて
学んでいたい。
それが明日を信じることではないか?
才能の限界を楽しんで
乗り越えていこう!
人間の脳みその中にゃ、
使われていない部分が
たんとあるらしいじゃないかよ!"

って文章が飛び出してきた。

有り難い。
奈良美智の女の子の絵が
堪んない。
見透かした目を持つあの子。
決して可愛くはないのだが
気になるんだ。

大好きな画家、奈良美智

やっぱり、楽しむ、だよな。

悩みながら
楽しんで描いている感じがした。
使われてない脳みそが
あるって事だけで
励みになる。


もう一冊。
本屋でレジ並び中に呼ばれた本だ。
通り過ぎようとしたら
目の横をかすめてきた。

そんなことされたら
気にならない訳ないじゃん。

中身なんか見もせずに
「あ、すみません!もう一冊!」
と、レジのおじさんや後ろに並ぶ
お客さんまで待たせて
過ぎた平台に戻り
サッと一冊買ってしまった本。

棟方志功『板極道』中公文庫

である。

"わたくしの極道"から
抜き書きする。

"わたくしの仕事というものは、
他愛もないものと
いうのでしょうか、
そういうものになりたいのです。
力とか、
慾とか、
そういうものがはいらない世界、
本当に他愛ない世界から
生まれてくる仕事、
願うことではなく、
願われる仕事、
そんな慾でない慾を
持ちたいものです。"

呼ばれた意味が
わかったよ。

何故か2人共
青森県出身の画家だった。