どうにかならんかな。

 

 

まずっ。

一口飲んで、止まる。

「止まらずに一気にいっちゃってくださいね」

とお姉さんの元気なお声。

昔の学生コンパのように勢いよく

「一気!一気!」と手拍子付きで煽られそうな

そんな雰囲気。

朝から何も食べてない。

お腹が空いてぺこぺこなのに

一向に喉を通らないのがバリウムだ。

 

胃カメラとどっちがキツくないかと考えて

バリウムにしたけれどこっちも相当キツい。

 

美味しくしちゃうと胃酸が出ちゃうから

バリウムが働かずに病気が見つけられず

胃の検査が上手いこといかないから…

だからほどほどのマズさにしないとダメらしい。

だけどこの時代において

もう少し検査形態が進化してても

いいんじゃないかと思うんだよなぁ。

 

白くて重いドロドロを

頑張って飲んだ後、身体をくるくる。

台の上の自分の回転っぷりを

心の目で俯瞰した。

しっかりバーを握って

逆さまなんかになっちゃって、良くやってるよ。

挙げ句、下剤を飲まされて…。

 

歩けない距離ではなかったが、

早く帰りたいからとバスに決めた。

途中でキュルキュルが始まったら…

トイレを探せなかったら…と

恐ろしさのあまりバスを選択した訳だ。

バス待ちしながら案の定キュルキュルきたので

来たバスの空いていた席に座って

ホッとしたのも束の間、

なんとその席は後部のちょっと高くなった

タイヤ上の特等席。

いい感じで、いや

めちゃくちゃ振動がくるわけで。

 

 

あゝ。

 

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まさかの重晶石の粉末如きに!

 

 

まだ全部出てないんだよ。胃のあたりが重いし

風呂上がりに体重を測ったら

2キロも増えててさ…ってこれ

硫酸バリウムのせいだから。

 

恐る恐るな放屁?まだやめとこ。

生きているといろいろあるよな。