こんな世の中だけど。

 

 

この一週間で、やっと

大学生活が軌道に乗ってきた様子だ。

 

希望する授業をエントリーして

必修の科目はさくさくと

大学生協に教科書の買い出し。

人気の高そうな講義の

当落確認に一喜一憂したり

ZOOMで講義のイントロや教授の喋りに

ざわざわしたり…。

 

側で取材していて思ったのは

自分達の時代とは全く違う

"大学生"の姿だった。

 

講義があるかどうか、

試験の情報なんかも

まずは学校に行って掲示板をみる、が

昭和、平成期。

学校に行ってみてはじめて休講を知ると

学食なり喫茶店で仲間と食べたり喋ったり…

 

だが、今はそうじゃない。

というか、行かれないのだ、学校に。

 

幸か不幸か、

動かなくても授業の有無はわかるし

なんなら授業ギリギリに起きたって

遅刻しないで受けられる。

デジタル化のおかげ様だ。

 

机上の、

目の前の、

薄っぺらなこのまな板みたいなヤツ。

コイツの先には、

教授がいて

友達や先輩がいて…

サークルを探そうと思ったら

新歓ZOOMやチャットで質問したり

パワポで楽しげな姿を見せて貰える。

 

授業だって

わかりやすい動画や資料が満載で

取材そっちのけでメモをとったり

してしまい…

何から何まで網羅されていることに

驚異、いや感謝だ。

 

だけど、

一年上の先輩達は果たして

どんな状況だったのか、と思ってしまった。

 

コロナで大打撃を受けたのは、

卒業式も入学式も無かった彼等なはず。

ましてやここまでZOOM機能だって

功を成してはいなかったのではないか。

合格して大学生になったはいいが、

学校にすら行かれず

授業もサークル活動も

こんなにスムーズに出来ていたとは思えない。

 

サークルのわかりやすいプレゼンや

授業の内容をチラ見していて

先達のありがたみを

ひしひしと感じたのだった。

 

一つ上以上の先輩達は

ご自身の経験や思いを活かしつつ

よりわかりやすいシステムを作って

後輩を待っていてくれて…

 

デジタルな世の中だって

人の温もりは

こうやってちゃんと伝わるんだ。

 

 

 

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