夕暮れスイッチ。

 

 

今日はとりわけ優雅な空だ。

ふと"天女の羽衣"の昔話を思い出した。

 

羽衣を近くの枝木にひっかけて

天女が飛び回って踊っていたり、

水浴びをして楽しんでいる間に

通りがかりの男に

その羽衣を盗まれて…って、

あれ?この話って、こんな下世話な

下着泥棒みたいなストーリーだっけ?

 

 

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でもいいや。

この空を見ていたらどうでも良くなる。

何人もが楽しげに踊る

めちゃくちゃ自由な感じが

伝わってくるもん。

 

 

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ある時は急に天女が居なくなったと思ったら、

ふわふわと透き通った長い羽衣が揺らめく

空に変化していたり。

 

何はともあれ

美し過ぎて

ずーっと眺めていたくなる夕暮れ。

 

 

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気づけば

近所の布施柿に群がる鳥たちの鳴き声は

とっくに聞こえなくなっていて…

もうすぐ家族が帰ってくるかな。

 

戻って

あったかいもんでも作るか。

 

空に仕掛けられて

動く贅沢。

あ、その前にやっぱり

話の続き、確認しとこ。