だから何だ、な事ですが。

 

今日はだいぶ寒いので

夜ごはんは何にしよう。

鍋かなんかでいいかな、と

冷蔵庫の扉を

開けたり閉めたり。

 

だが、鍋にするほどの野菜がない。

何も思いつかないや。

 

何度も何度も引き出しては

食材をガサガサとあさる。

冷凍庫の鶏手羽元と目が合った。

ニンニク、生姜、ネギにクコの実、

中途半端に余ったごはん…

これじゃ、鍋はキツい。

 

で、閃いた。

連日の模試で疲労困憊な受験生応援も兼ねて

なんちゃって参鶏湯に決定だ。

 

手羽元、水、酒、ニンニク、生姜、

ネギの青いところ、クコの実、

甘栗むいちゃいました、残った白飯、

胡麻油、鶏がらスープの素、塩、胡椒を

一緒に鍋でぐつぐつ煮ただけ。

 

これっぽっちの材料で

よくもまぁこの味に…。

 

高麗人参やナツメなど

主役級は不在。

だが、脇役ばかりながら

不思議と今回の舞台は

大団円を迎えたのだ。

 

ただ座ってスマホをなぜなぜしても

全くイメージがわかなかったのだが

開けたり閉めたり

入れたり出したり

何かしら動いたら

脳みそがあったまったのか

いい感じの成功体験ゲット。

 

タルトタタン

失敗から生まれたお菓子って言うけれど

参鶏湯も

食材が無いけどあったまりたい願いから

生まれた料理かもな、と

勝手に妄想したりして。

 

だから何だ!って言わないで…