"「給料もらったら
じいちゃんとうまいもの
食べに行こうと
思ってたから」
うれしそうに金をはらう
孫の後ろでさ
じいちゃんさ
手を合わせてたんだよ"
深谷かほるさんの『夜廻り猫 1巻』の
第63話が好きだ。
この話を聞いて涙する
遠藤平蔵さんがもう、堪らないんだ。
どこかの孫とどこかのじいちゃんの様子を
ココイチの横の席で
目撃した男性からの話に
猫である平蔵さんが涙を拭うのだ。
温もりが過ぎるよ。
平蔵さんみたいに
誰かの涙の匂いに気づくかな…と
夜の町をぼぉ〜っと眺めていたら
ふんわりと赤くて
優しく見えたのだ。
大好きな本が
また1冊見つかった夜。
#夜廻り猫