白い防護壁の向こう側が
どんな状況になっているのか。
建物の解体が気になっていた。
だが『解体キングダム』NHK BSプレミアムが
今までのあたしのもやもやを解決してくれた。
あたしは特に
ドキュメンタリーが好きだ。
ドキュメンタリーには恐縮しかない。
しかも隠されているものの
内側を見せて貰えるなんて
絶対見たいに決まっている。
しかも今回は、まさかの沖縄。
あの大好きな第一牧志公設市場の
解体がどんな風になされているか
心配で心配で仕方なかったが、
それはもう、"匠の技"過ぎた。
こんなに愛情たっぷりに解体されているならば…
「どうか丁寧によろしくお願いしますよ」と、
いろいろな思い出が蘇りながらも
心からその無事を祈らずにはいられなかった。
3月上旬に沖縄にいた時には
懐かしの市場はすっかりと
白いシートに覆われて
外側からは今どんな状況になっているのか
伺い知ることは全く出来なかった。
だが当然だったのだ。
番組を観て納得した。
あの屈強な建物を
周囲の店や人を守りながら
丁寧に迅速に解体していく様。
狭い道から、
現場への重機の入れ方の工夫、
高所で重機を操る術など全て
わくわくが止まらないのだ。
頑丈で分厚いコンクリートの壁を
2台の重機が息を合わせて手前に倒しながら
解体する様はまるで、
歌舞伎の連獅子の息の合った
毛振りを観ている気がして鳥肌がたった。
思わずTV画面を写してしまうくらい、
凄すぎる技に見惚れた。
2人の熟練者がせーので無事に
壁を内側に倒す美しさに思わず拍手していた。
解体すること
そこに携わる人を
ここまできっちり見せてくれる番組は
今まで無かった気がする。
難しいならばどんな手を打ち
それを乗り越えるか。
とかく表舞台が際立ちがちで
称賛されがちな昨今。
その対極にはこんなに頑張る人がいたのだ。
次また沖縄に行かれる日がきたら
あの公設市場がどうなっているか
絶対に見に行こう。
そして、そこにいた
愛と技がいっぱいの
作業をしていた人々に思いを馳せよう。
そんな日を楽しみに…
#解体キングダム
#NHKBSプレミアム
