『壇上』のこと。

 

King Gnuの『壇上』から

浮かんできた光景。

 

そうだ、思い出した。

 

自分を、自分らしく保つ為に

もう一人の自分を仮想して、

そいつと会話したり

踏み外した時は軌道修正しながら

なんとか生きているあたしの姿を

見られてしまったんじゃないかと

思ったのだ。

 

 

先へ先へと進まざるを得ない状況に

過去、っていうか

根っこの自分が突き放し気味で

冷ややかに見ている感じが

透けて見えてきて…

歌詞が身体に沁みてきた。

 

少しでも地に足をつけていたいから

履き慣れた靴で出かけたのだ。

今の自分を無理矢理鼓舞しようとして

足音をどんなに響かせたって

足跡を消すことだけは絶対にしないと

心に決めてね。

だって、根っこの自分に

戻れなくなっちゃうから。

 

 

最終列車は、きっとワザと

やり過ごしたんだよ。

もう一人の自分の意志で

乗らなかったんだ。

それに乗れば

キラキラした未来に

直行出来るってことは

わかっているけど、

ちゃんと"確かな足取りで"

自分を保って生きていきたいのだ。

この『壇上』を聴いて

あたしはずっと"地道"でいこうと

心に決めた。

どんなに周りが変わろうと

このままのペースは保とうとね。

 

譲れぬものを

絶対に手放さない限り

自分は自分であり続けられる。

 

こういう歌があるから

King Gnu

好きなのだ。

そして

ちょっと安心した。

勝手にね。

 

ある意味で集大成な『CEREMONY』に

この曲が入っていて良かったなぁ、と。

この曲は

奇跡のような礎石だなって思ったんだ。

 

壇上にいるキラキラした自分を

俯瞰して見ているもう一人の自分。

お互いに

ありがとうって言いながら

生きられたら幸せだろうな。

 

決して淋しい歌じゃない。

むしろ"絶対迷わない決意"に

聴こえてきたんだ。

 

King Gnu

これからもずっと好きだ。

 

 

#King Gnu

#壇上