ふと気づく。

 

そこまでじゃない、って

大した評価もせずに

たかをくくっていたものの

ある時ふと刺さってしまうこと、

最近よくあるのだ。

 

10日の星野 源ちゃんのライブで

久々に『湯気』を聴いた。

すると、"歌詞"が

見えてきたんだ。

 

"湯気の中は 日々の中

 雨雲になって

 いつの間にか 部屋の中

 しとしとと雨が降る

 何か茹でろ 飯を食え

 雨雲使って

 するとなぜか 僕の中

 とくとくと目から水が出る"

 

たわいない日常が、

湯気の様にあたしの目の前に

立ち昇ってきた。

内容といい、テンポといい、

本当にゆったりした歌なのだ

 

 

"枯れてゆくまで

 息きれるまで

 鼓動止まるまで

 続けこの汗

 我は行くまで

 幕降りるまで

 繰り返すまで

 ゆらゆらゆら"

 

今まで何故こんなに

大事な歌に注目出来ずにスルーしていた?

自分にとって

守るべきこと

やるべきことを

ちゃんと認識していないから

見るべきものが見えてなかったってことか。

 

ここぞな時に

肩の力を抜けよ!

って言われて、

力が抜けたことはない。

余計ガチガチになって

満足する結果にならないのが

あたしの癖だ。

昔から嫌いな自分の癖だ。

 

だけど、じっくりと

久々に味わったこの歌は

ゆらゆら出来る。

自然に立ってる自分になれた気がした。

 

湯気の立つ食事時。

あったまれた自分の身体に

血が巡り

胆がすわり

心が定まり

周りが見える。

 

焦ったって無駄だと

改めて気づかせてくれたのだ。

自分の鼓動のリズムってもんが

あるからさ、ってね。

 

だからこその、ゆらゆらだ。

 

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月の綺麗な晩に、

光がちょっとだけ見えたのだ。

 

#星野源

#湯気